ハンダゴテとコテ先を変えたら劇的に捗ったはなし

先日はんだゴテと、はんだゴテのコテ先を買い換えたら劇的に作業が捗るようになったので、
その感動を(役に立つ人がどれくらいいるかわかりませんが)共有します。

結論

お急ぎの方向けに結論を先に書いておきます。

このハンダゴテに
白光 ダイヤル式温度制御はんだこて FX600

このコテ先
白光 こて先 2C型 T18-C2

を装着してください。

ハンダ付けのイメージが変わります。
少なくとも私は変わりました。

いままでとの違い

今まで使っていたハンダゴテはgoot KS-30Rと同じような10年くらい前に購入したハンダゴテでした。

ぱっと見たところ、どっちでもいいんじゃないか、どっちもハンダゴテじゃないかというのはまぁそうなんですが、
同じようで結構違うのでハンダゴテを比較して見ます。

  • ヒーター
    以前のハンダゴテはニクロムヒーターと呼ばれるヒーターで、コテ先があたたまるまで5分以上時間がかかりました。そのため、ちょっとハンダ付けしたいのにヒーターがあたたまるまで待つ時間が無駄でした。

    その点セラミックヒーターは、1ー2分でコテ先があたたまるため、気軽にハンダ付けができて作業へのモチベーションが上がります。

  • 温度調節機能(温度お知らせランプ)
    ハンダは温度が高くなりすぎると、酸化して劣化してしまうらしく、適切な温度で短時間でハンダ付けを行うのがいいらしいです。
    そこで、温度調節機能です。ダイアルで任意の温度に合わせておくと自動的にその温度まで温まったら加熱が止まり、コテに付いているLEDで温まったことを通知してくれます。

    最近健康に気を使って、鉛フリーはんだを使い始めたものの、普通のハンダより融点が高くて使いにくいなぁと感じていた私にとっても、鉛フリーはんだの融点のちょい上にピンポイントで温度を設定できる温度調節はとても良い感じです。

  • コテ先
    普通にハンダゴテを買うと、鉛筆の用に先が尖ったコテ先がついてきます。いままでは特に気にせずそれを使っていました。
    基盤とピンヘッダのハンダ付けで両方にうまく熱が伝えることができない不器用な私にはハンダ付けは非常に面倒なものでした。

    しかし、インターネットでススメられていた、このコテ先に変えた途端そんな私でもみるみるピンヘッダがハンダ付けできるようになりました。
    もう、ブルワーカーなんか比じゃないくらい簡単でした。

ということで、ハンダ付けがうまくいかないと感じている紳士淑女のみなさまはコテとコテ先を変えてみてはいかがでしょうか。

きっと、ザクからゲルググに乗り換えたくらいの快適感を得られると想います。

「エバンジェリスト養成講座 究極のプレゼンハック100 」をよみました

読んだ本

感想

最近行きつけの千代田区立図書館で、本を探していた時にたまたま目についたので借りてみました。
プレゼンテーションのグダグダさには定評があるので、少しでもその汚名を返上できればという一縷の望みもあり。
この本の続編?新エバンジェリスト養成講座Amazon習慣売れ筋ランキングでトップをとっていたので本当はそっちを読もうと思っていたのですが、図書館にはなかったので、まずは一作目からいってみました。

AmazonのKindle版の煽り文句が「プレゼンのカリスマはジョブスだけじゃない」などとかなりうさんくさいですが。内容はとてもいいものでした。

本の内容は、著者がプレゼンテーションを行うときにどういった考えでどういったことに気をつけているかの解説です。
著者が行っているプレゼンテーション講座を書籍化したものだそうですが、その触れ込みのとおり著者のプレゼンテーションを聞くようにサラッと読めてしまうものでした。

内容はこちらによくまとまっているので、こちらを参照していただくと良いかと想います。

印象に残っているのは

  • プレゼンテーションは伝われば成功
  • 15分程度のプレゼンテーションでは伝えられることは一つくらい
  • プレゼンテーション初心者はフラッシュ型がおすすめ
  • 顧客目線で話をする「XXをリリースしました」ではなく「XXをお使いいただけるようになりました」
  • とにかくデモが重要

さくっと読めるし、まだ内容を咀嚼しきれていないので、近々再読しようと想います。

「巨大ダムの“なぜ"を科学する」を読みました

読んだ本

感想

趣味でサイクリングに行くことがあるのですが、山などを目指していくと意外とダムというものがあることに気づきました。
サイクリングの目的地や中継点にダムを設定してみるのもいいかなと思い、それならもう少しダムについて詳しくなれば楽しくなるかと思い手に取りました。

ちなみにダムについては以前ダムマニアを一度読み、なんとなく知識がある状態でした。

「巨大ダムの“なぜ”を科学する」という題名でしたが、内容は「西松建設「ダム」プロジェクトチーム (著)」ということもあって、主に巨大ダムはどうやって建築されるかという部分の解説です。
大きくコンクリートダムとアースダムの2つについて、ダムの建築場所の選定から、ダムの建築の工程が丁寧に解説されています。

ダム雑学としてはいいように思えます。

ただ、ところどころ、専門用語と思われる知らない用語がなんの前触れもなく使われている箇所があったりと、若干の不親切感があったのが残念でした。

ダムがどうやって作られるかを知りたい方にはおすすめできます。
ダムの味わい方が知りたい方にはちょっとおすすめしないかもしれません。

姫路城を作ろう -準備編-

動機

前回のズゴックでのXFDズゴック温度計から気づくとはや半年以上が経過していました。
当初はネタとしても、用途としても満足をしていたのものの、使っていくうちに幾つか不満が出てきました。

  1. Bambooへの問い合わせがすべてRasperryPiで動いているGroovyのコードにかかれているため、Bambooの構成が変わるたびにGroovy修正→パッケージ→再デプロイが必要でメンテナンスが面倒でした、結果的にBambooの監視は途中から止めてしまっていました。
  2. Bambooのビルドのイベント以外でもLED光らせたら楽しいかなぁというイベント(プルリクエストとか)があるのに、上記の通りメンテナンスが面倒なので結局応用がきかせにくく、せっかくアイディアが思いついてもそのまま寝かせてしまっていました。
  3. 温度、湿度情報もMackerel以外でも使えそうなのに、RasperryPi上でコマンドを実行しないと値が取れないので使いにくくせっかくのデータが行かせていませんでした。

そこで今回は、この不満を解消しつつ、

  1. Go言語なんか目につく機会が多くなったんで、ここいらでちょっと使ってみたいなぁ。何ならDockerとかHashicorpとかコード読めるようになったら嬉しい!
  2. Rundeckって社内で使っている人も増えてるし、世間的にも流行ってるっぽいからちょっと使ってみたい。いやむしろ使うべき!

という個人的な野望を満たすため、ズゴックのアップデートを行うことにしました。

なんで姫路城?

という経緯でズゴックをアップデートしようと思い立ったものの

  1. スゴックは職場に置きっぱなしで手元になかった(そもそものうっかり!)
  2. ガンダムネタは鉄板かと思っていたが、最近入社した若者の中にはガンダムを知らないというケースがあった(ジェネレーションギャップ!!!)
  3. アニメより歴史的な建造物とかのほうが一般受けするんじゃないか(という下心!)
  4. 人型ロボットはスペースが少なくてセンサーの設置やケーブルの取り回しが大変
    といういくつか問題と前回の反省点がありました。

そんなことを考えて悶々とした日々を送っていたところ。
「なんか最近テレビで城の特集とかやってるし下町ロケットで仮面ライダードライブ(役だったひと)が入院中の子供に姫路城プレゼントしてたしこれはもう絶対城しかない」
というひらめきを得て、ズゴックから路線を変えて姫路城をベースに新しいデバイスを作ることにしました。

なんでGo言語

なんか(いまになって)流行ってる風なのと、風のうわさで「Go言語いいよいいよ」みたいな話は聞くものの、具体的に何がいいのかピンとこなかったので使ったらわかるかもしれないという淡い期待を込めてGo言語を採用しました。

なんでRundeckとかつかったの?

IBM Tivoli Workload SchedulerとかJP1 AJSとかControll-Mとかで苦しんできた過去を踏まえて、いま流行りっぽいオープンソースのジョブスケジューラの実力(の片鱗)を見てみたかったのと、「SSHログインしたら負け」というポリシーのもと、一旦作ったプロダクトの運用はSSHを使わずにできないといけないという流派の存在をしり、そのムーブメントに乗ってみようかと思ったので採用してみました。

アーキテクチャ

今回のポイントとしては

  • センサー、LEDの制御をREST API化して、Raspi本体からも、外部からも気軽に使えるようにする。
  • 物理ボタンを押した際のアクションをRundeckのJOB定義にすることにより、ブラウザからボタンの振る舞いを変更できるようにする。
    の2点です。

シンプルなのであまり参考になりませんが、LED、温度センサー、物理ボタンの処理シーケンスを書いてみました。

  • LED処理シーケンス
    姫路城LED操作
  • 温湿度計処理シーケンス
    姫路城温湿度取得
  • 物理ボタン処理シーケンス
    姫路城ボタン
    書いてみて再認識しましたがほんとに大したことないシーケンスですね。

準備

材料

電子部品系は秋月電子で購入し、プラモはヨドバシカメラで購入しました。

次回

今回は、なんとなくの設計と、材料を揃えました。
次回は、姫路城の築城について書きたいと思います。

「ゲームにすればうまくいく」を読みました

読んだ本

感想

ゲーミフィケーションとは、どういうことで、どのようにサービスにゲーム要素を取り込み、それによってサービスの魅力を増大させるかということについて、非常にわかりやすく書かれた本です。

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「ゲーミフィケーションって、バッジ・ポイントやレベルの要素を入れればいいんでしょ」と言われることがあります。
ここでいうゲームの要素はそのような表面的なことではありません。
それよりもゲームの要素が、「本来のサービスの面白味」あるいは「ユーザーの利用目的」と正しくつながっているかどうかが大切なのです。
ユーザーがそのサービスから得たいと考えている価値をしっかりと理解すること、それが得られるようにすることや、
あるいは得られているという実感が持てるようにすることを、ゲームの要素を使って加速する、これがゲーミフィケーションの考え方です。

まずは、この一文によってゲーミフィケーションの誤解と、ゲーミフィケーションについての正しい定義を提示してくれます。
これだけでも読んだ価値が有ります。

あとは、筆者の理論による、ゲーミフィケーションを支える、9つの要素からなる「g-デザインブロック」という概念について、丁寧に解説されています。

ゲーミフィケーションとは、コテ先の技ではなく、サービスについてよく考えて、サービス似あわせたゲーム化をしなければ成功しないと感じました。

内容も読みやすく、解説も論理的で丁寧でわかりやすいので、(特にサービス企画を行うような方は)一読されることをおすすめします。

「佐藤可士和のクリエイティブシンキング」を読みました

読んだ本

感想

佐藤可士和氏が、「クリエイティブ・シンキング」をテーマに、どのようにすればクリエイティブな思考ができるかのエッセンスをまとめた本です。

そこかしこにいい感じのヒントになるような言葉が散りばめられています。
それぞれのエッセンスを
”お茶の間目線”
など、佐藤可士和氏の言葉で綴られています。

私のクリエイティビティに問題があるのか、文体の相性とかだと思いますが、残念ながら私にはちょっと読みにくかったです。

2016/2/26 アジャイルひよこクラブ 「今年のTryプレゼン&現場のProblem相談&Keep事例発表大会」に参加してきました

感想

渋谷のヒカリエ31階にある株式会社medibaで開催されたアジャイルひよこクラブ「今年のTryプレゼン&現場のProblem相談&Keep事例発表大会」に参加しました。

最近めっきり数が減った定期的に行われているアジャイル開発のコミュニティです。
昨年横浜道場のスタッフの永井さんとてらひでさんが登壇したのをきっかけに存在を知りました。

今回予定があったので、初参加してきました。

参加した感想としては、

  • 最近では数少ない定期的に活動しているアジャイルコミュニティであり
  • 質問しやすい雰囲気からくる活発な質疑応答&議論が行われており
    初心者にとっては疑問をぶつけられる場であり、それなりに経験している人には質問に答えたり、質疑を聞くことにより理解をより一層深められる場でいいと感じました。

デブラブでいろんな有名人に声をかけまくったので、しばらくビックタレントの公園が続くそうなので、今後も期待できそうです。

偶数月に開催しているそうで、次回は4月でPO Studyの関さんがメインスピーカーだそうです。

内容

イントロ

ちょっと遅れて到着したので、最初の説明は聞けませんでした。
開いている席に着席すると、まずは周りの参加者と3人から4人でグループを作って

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私は
今はXXしてます
アジャイル経験はXX年です
得意な言語はXXです
今悩んでることはXXです

のフォーマットに合わせて自己紹介をしました。

自己紹介後はまずLTタイムです。

LT

LT1: たじさん 「俺がKen Rubinから学んだこと:SM研修報告〜たじ編〜」

RSGT2016で基調講演を行ったKen Rubin氏による認定スクラムマスター研修に参加し(うらやまし)そこで学んだことのお話。

印象に残ったのは Ken Rubinが
テストやってないとスクラムできないよ
と言ったというところ。

言葉の裏にはたくさんの意図があるんだろうけど、とりあえずTDDブートキャンプに次回は参加しようと思いました。

LT2: 橘 周世さん 「俺がKen Rubinから学んだこと:SM研修報告〜周生編〜」

同じくKen Rubinの認定スクラムマスター研修に参加し、学んだことの話。
橘さんは「プロダクトオーナーに求められること」という切り口での発表でした。

プロダクトオーナーのことがわからんから、自分でやってみたというお話。
その行動力と、実現できるチームがあるということがすごいと思いました。

LT3: 出口達也さん「ペアプロはリモートでもできる」

次はリモートでもペアプロができるというお話。
私もその昔リモートペアプロを試したことを思い出しました。

以外にもその時使ったツールと似たようなツールでペアプロしていました。
やり方として違ったのは、ディスプレイを2つ用意し、自分の画面と相手の画面を同時に出すということでした。

ツールは appear.in で画面共有して、Slackでチャットしていたそうですが、私達がぶつかったのと同じく画面共有のクオリティが問題になったそうです。

今後はSlackが買収した画面共有サービスのScreenheroを使って見たいとおっしゃってました。

LT4: 川鯉光起さん 「営業活動のふりかえり共有」

週末起業したビジネスで、苦労したところと対応したことの発表でした。

仮設と懸賞をショートスパンで繰り返すことで見えてくることがあるよ的な話でした。

発表

発表1: 坂本直樹「リモート開発におけるチームビルディング」

YeLLという、世界初クラウド型チームビルディングサービスでリモートチーム開発を行った時のチームビルディングのお話でした。

YeLLではクラウドソーシングを利用して、エンジニアを集めているため
エンジニアが地理的に分散しているそうです(遠いところでは台湾とかっていってたような)。

そんな状況で、工夫している(た)ことの事例紹介でした。

  • やっていること
    • リモート振り返り
    • hackpadというサービスを使ってKPT形式で行っている
  • やったこと

    • ストレングスファインダー
    • インタビューシート
    • ペアを組んでインタビューシート(権利の関係で社外秘)をベースに appear.inでインタビューをおこない、その後10分くらいで相手を紹介する
      行った結果雑談が増えたて、Slackでの質問が活発になったそうです。
  • 顧客との対話

    • お客さんにオフィスに来てもらってサービスを使う上での問題意識などの話を聞く、リモートメンバーはSkypeで参加する

発表2: 野村 敏昭「ぼくのスクラム」

アジャイルサムライ横浜道場で面識のある、野村さんによる社内にいる「スクラムとかよくわからんという人向けに作った資料」(の抜粋)でした。

@ebacky さんの認定スクラムマスター研修に参加した方からよく聞くのですが。ワーキングアグリーメントを最初に決めるのは定番みたいですね。

スプリントレビューの後にプロダクトバックログリファインメントをおこなうというのもタイミングとしてはいいかもしれないですね。

「ふつうのことをふつうに継続することはとてもむずかしい」はそうだなと思いました。

発表3: 横沢 佑輔「HCDの学びから見えたアジャイルとのシナジー、そしてリーンアジャイルHCD元年へ」

HCDというのを初めて効いたので後で調べて見ようと思いました。

質問タイム

タスクをサインアップする環境を作るのはどうやりました

  • ホワイトボードの前でやると自発的にやります
  • 動かないタスクは気を使ってあげる

HCDをやるのはエンジニアですか?

  • 誰でもOKです。学校では30人中5人位しかエンジニアがいないです

エンジニアがユーザーインタビューするとかそういうふうにするには

  • 自分が積極的にやること
  • 結果的にエンジニアが動くようになった

プロダクマネージャーって採用できますか?育てたほうがいいですか?

  • ビジネスドメインを理解するのは難しいので、育てる方が早いと思う

タスクはチームによって違いますという話ですが、複数チームでスクラム舌ってことですか?

  • いろいろなチームで、チームメンバーが仕事できることが大切
  • 誰かが休んでも他の人ができる粒度が

ビジネスまでスコープにするおtバックログが変わってしまうのでそこはどうか空風してますか

  • ウォーターフォールでやってます
  • コンサルはアジャイルでやってるみたいです
  • ソニーとかもやってるので、できるとおもいます。

朝会で3つの質問してる時に、進捗があまりないタスクは要注意という話でしたが、進捗がないのに問題ないっていう人にはどうアプローチしますか

  • 5時間見積もりで、しばらく動いていないタスクがあったら「どうなってるか」確認する
  • 見積もりを書くことによってチームが気づけるようにする

見積もりの付箋ってどのくらいの大きさでやってますか?

  • サブタスクに見積もりを入れてない

  • 親タスクが終わらない

    • →サブタスクは進んでるけど粒度がわからないので状況がわからない
    • →サブタスクも見積もったほうがいい

タスクの粒度ってどれくらいですか

  • コード書くじゃなくて、具体的にタスクに落とす
  • タスクの時間は一番デキる人で決める
    →なんでデキる人と同じ時間でできないかと改善のきっかけになる by kiro
  • デキる人に追いつかない時に精神的にきつくならないですか
    →ドーナツをだします
    →ロケーションが一緒じゃないときついです

「ここらで広告コピーの本当の話をします。」を読みました

読んだ本

感想

今年に入ってから個人的に開催している技術書じゃない本を読もうキャンペーンの一環で読んでみました。
広告や、マーケティングの話と言うのはいままでほとんど触れてこなかったので、新しい発見があるかなと期待して読んでみました。

この直前に読んだ 100円のコーラを1000円で売る方法 コミック版ラーメン二郎にまなぶ経営学 ―大行列をつくる26(ジロー)の秘訣 は、マーケティングの考え方や手法を軸に、それぞれをどういった局面でどう使うかについてカタログ的に書かれていましたが、
この書籍はちょっと違い、どうしたら顧客(の製品)の価値を高めることができるかということについてを主題に書かれています。

競合優位性、ターゲット設定など、語られている手法は多くないものの、どのように考え、組み合わせれば、より価値を高められるかということが筆者の体験を元に書かれているため、非常に読み応えがありました。

文体も自分の好みに合っていたのか、ぐんぐん読み進められる読みやすさと、今までの自分のが上辺をなぞってるだけだったなぁと認識させてくれる内容で、おすすめできる一冊です。

クライアントの要望に応えられないのは三流、クライアントの要望にしか応えられないのは二流、クライアントの要望以上を出すのが一流

これは著者の先輩クリエイティブディレクターの言葉だそうですが、エンジニアにもそのまま当てはまると思います。私もはやく一流になりたいものです。

2016/2/15 【東京】JJUGナイトセミナー 「Java EE 7徹底入門」の著者が解説! - Java EE 7特集 に参加しました

2016/2/15 に開催された
【東京】JJUGナイトセミナー 「Java EE 7徹底入門」の著者が解説! - Java EE 7特集
に参加してきました。

感想

仕事でSpringBatchを使っていたので、JBatchとSpringBatchの差分を知りたくて参加してみました。

結果的には、申し訳ないですがワタシ的にはSpringでいいかなと思いました。
機能的にはJBatch,SpringBatchどっちを選んでも大差無いように思えましたが、

  • JBatchは設定がXML一択
  • JavaEEを使う積極的なモチベーションがわかなかった
    という2点で、現段階ではまだSpringの方がいいかなと思いました。

久しぶりにJavaEEの話を聞いた感想としては
「JavaEEも仕事で使ってもいいかな」
と思える様になったというところでしょうか。

自分の JavaEE = 地雷源 というステレオタイプを改めてくれるきっかけになったのは嬉しかったです。

登壇者の方が、中の方だったので、Springと比べた時の長所短所など、Java全体で見たところのJavaEEという感じの話があまりなかったのは残念でした。


以下、当日のメモです

Java EE 7徹底入門 概要説明 (猪瀬さん)

書籍で目指したこと

自然な日本語で実践的な機能に絞って完全に動作するサンプルを
→職場でJavaEE使おうと思った時に使える本にする

出版してみて

誤記が多い
→誤記は正誤表を確認してね。
→積極的にこっちを更新しているので

JavaEE日本語情報が増えてきた
→採用される候補になり訳すなった

事件

てらだよしお退職

白猫本と読んでね

→スマホゲームとかぶる問題
→ググラビリティ低い!

プレゼンテーション層の開発 JSF (加藤田さん)

JSF使ったことある人

→4割→浸透してきた?

書籍用のサンプルアプリケーション

ナレッジシェア

JSF フェースレット

  • XHTMLベース?! だと?!

  • スクリプトレットが記述できない
    →ロジックが強制的に分離される

書籍ではふれなかったこと

JSFのより詳細なこと

  • カスタムコンポーネント
    • 独自のタグライブラリを作る
  • イベント
    • ValueChangeイベントとか
      → 値を変更してボタンを押したタイミングで発火
      →イマイチつかえない
  • BeanValdation
    • グループ機能
      → 登録画面と変更画面でちょっと違うとかに対応
  • EL
    • lambda式とか
      →EL3.0 で追加された機能とか

JavaEE8

どうなるJSF2.3?

  • WebSocket対応 → これが目玉!
    • JSF = なるべくJavaScriptを使わないで開発しようというポリシー
  • マルチフィールドバリデーション
    • 関連チェックができるようになる
  • あと改善系少々。。。

MVC1.0

  • StrutsみたいなAction機構で開発するフレームワーク
    → JAX-RSベース → 基本的にアノーテーションは同じ
    → ビューはfacelet,JSP
今後のプレゼンテーション
  • JSF
  • JAX-RS + Client MVC
  • MVC 1.0 + WebComponents?
    になってくんじゃないかとおもいます。
    →どれに行ってもコンポーネント指向に収束していく。(のか?)

JSF関連ライブラリ

  • コンポーネント系
    → 画面をリッチに
    → PrimeFaces
  • ライブラリ系
    → 開発を容易に
    → OmniFaces PrettyFaces

  • PrimeFaces
    →画面系最有力

  • OmniFaces
    →個人ベースだから使用する際は注意(とはこれいかに?)

まとめ

  • JSFは成熟している

ビジネスロジック層の開発 CDI,EJB (羽生田さん)

CDI, EJB 排他的な関係ではない→組み合わせて解決するのが良いとおもってる

CDI

POJOにスコープ定義さえあれば@Injectで好きにInjectionできる!

  • @ConversationScoped
    →好きにライフサイクルが定義できる

CDI

  • 簡単便利
  • スコープ定義だけ覚えれば使える

CDI コンテナ

  • Weld
    →Weldのバージョンが何かを把握していないと死ねる
    →APサーバーのバグより前にWeldのバグを調べたほうがいいくらいの勢い
アクセス用API
  • CDI

    • CDI.current() でとれる
    • CDI.select(MyBean.class).get(); とかできる
  • CDIProvider

  • BeanManager

    • Portable Extensionを担う
      →いろいろできるけど使いすぎに注意→障害時におえなくなる?
  • LifecycleEvents
    →コンテナ周りのイベントをフックできる

どんな人むけ?

→APサーバーとかコンテナに任せておけない

→Weldの実装が変わったら死ねるので気をつけよう

雑感

  • CDIコンテナの動きとか、インジェクションどの位しているのかとかを制御したい(時があるらしい)
    →CDIビーンのライフサイクルウォッチするようなものが作りたい

@ConversationScoped

CDIとトランザクション

  • @Transactional
    • トランザクション境界
  • @TransactionScoped
    いま有効なJTAトランザクションの実行に合わせたライフサイクル
    →トランザクションに合わせたビーンがほしい時とか

(JavaEEをずっとやってきた感じでSpringと比べてどうとかそういうのはやっぱりないんだねぇ)

バッチアプリケーションの開発 jBatch (猪瀬さん)

JBatchとは

→JSR-352
→SpringBatchから多くを継承
→SpringBatchの方が高機能
→SpringBatchの一般的なところを拾って標準化したもの

Why JBatch

  • スレッドで軽量
  • ライブラリ共用できる
  • 開始停止の仕組みが用意されている

###ジョブとステップ
Jobの中にステップがある
→設定は XML XML XML

ジョブとステップの分離

  • 古くはホスト時代に遡る JCL

ステップの種類

  • チャンク型
    →Reader/Processor/Writer形式
  • バッチレット型
    →シンプルなやつ
    → SpringBatchとおなじ

補助機能

ジョブリポジトリ

→Glassfishには管理画面があって、一覧で見えるとか!

リスナ

→SpringBatchとおなじ

コンテキスト

  • JobContext
    →永続化されない
  • StepContext
    →永続化される

メトリック

→ステップの統計を取れるAPI
→APサーバーでも確認できる

本に書いていない

  • ステップパーティショニングという機能があるよ!

「伝える力」を読みました

読んだ本

  • 題名
    伝える力
  • 読み終わった日
    2016/2/7
  • 所要時間
    3時間くらい?
  • 購入元
    BookOff
  • 価格
    ¥100

感想

テレビなどでお馴染みの池上彰さんの著書です。

池上さんの実体験に基づく、人に物事を伝える伝え方、と伝えるための力の鍛え方が書かれています。

”まず「自分は何も知らない」ことを知り、他人から謙虚に学ぶことです。この姿勢さえ持ち続けていれば、コミュニケーション能力は確実に向上していきます”
”「利便性」という言葉は便利ですが(中略)便利な言葉を使っていると、使う人が思考停止になってしまう恐れがあることを、知っておきましょう。”

など、心構えから、具体的な注意しなければいけないポイントなど「伝える力」を高めるためのプラクティス、エッセンスが詰まっています。
さすがと言うか文章も読みやすいですし、ボリュームも新書サイズなので、サラッと読んで見ることをおすすめします。